「皐盧庵について」カテゴリーアーカイブ

皐盧庵茶舗についての記事です。

一番茶が終わりました -We finished 1st picking in May and June-

今年の一番茶が終わり一段落しました。

 

一番茶後の番茶刈が終わった状態(After cut bancha)

例年ですと6月中旬頃にようやく一番茶を販売することができるのですが、今年は新店舗兼工房を開いたことにより5月のうちに新茶を販売することができました。

新店舗と言いましてもここのところの人手不足で開けたり閉めたりを繰り返しておりましてご迷惑をおかけしております。

さて、今年のお茶の出来ですが、煎茶『皐月』はようやく思うような煎茶ができるようになりました。

抹茶 薄茶『胡蝶』は一つの畑はとても良かったのですがもう一つが私が好むものとはずいぶんと違っていたので出荷しました。
出来が悪いのではなく、皐盧庵で売りたいお茶と違っていたためにこのお茶を好む方がおられればと思い、丸ごと売りました。

いちふくは農薬を使用していないことと今年は隣の田んぼが作るのをやめてかなり草が多い茂っているため虫が多く、出来が懸念されましたが、出来上がったものは良いものでホッとしました。

最後にほうじ茶の原料となる親子番茶のお話。
今年は抹茶の原料となる碾茶ばかりでなく刈り直しと呼ばれる親子番茶の価格が高騰しております。
原因は茶農家さんが煎茶の畑を碾茶に鞍替えしたたため、そもそも親子番茶がないからです。
抹茶の高騰は需要過多から、親子番茶の高騰は供給不足から起こっているということになるでしょう。

幸い、皐盧庵茶舗は自社の畑で煎茶も作っておりますため質の良い親子番茶がございますので当面ほうじ茶も販売可能ですが、
これからほうじ茶、特に京都産の純煎の親子番茶(←うちはこれです!)は高級茶となるやもしれません。
The first flush harvest is over, and things have settled down for now.

Normally, we’re able to start selling the first flush around mid-June, but this year, thanks to the opening of our new shop and workshop, we were able to sell the new tea as early as May.

Although we call it a new shop, we’ve been opening and closing it repeatedly due to a recent staff shortage, and we apologize for any inconvenience this has caused.

Now, regarding this year’s tea harvest: we’ve finally managed to produce the sencha “Satsuki” exactly as we envisioned.

As for the matcha and usucha “Kocho,” one field turned out exceptionally well, but the other was quite different from what I prefer, so we decided to ship it out.
It wasn’t that the quality was poor; it simply didn’t match the tea we wanted to sell at Kouroan. Hoping there might be someone who would appreciate it, we sold the entire batch.

As for Ichifuku, since we don’t use pesticides, and because the neighboring rice paddy stopped production this year, the area became overgrown with weeds and infested with insects, so we were concerned about the quality. However, the final product turned out well, so we were relieved.

Finally, a note about Oyako bancha, the raw material for hojicha.
This year, prices have skyrocketed not only for tencha—the raw material for matcha—but also for Oyako bancha, known as “karinaoshi.”
The reason is that tea farmers have switched their sencha fields to tencha production, so there simply isn’t enough Oya-bancha to go around.
While the rise in matcha prices stems from excess demand, the surge in Oyako bancha prices is due to a shortage of supply.

Fortunately, since Koroan Tea Shop grows sencha on our own farm, we have high-quality Oyako-bancha available, so we’ll be able to continue selling hojicha for the time being.

 

ずいぶんとご無沙汰してしまいました

皐盧庵茶舗は2011年に開けました。
以来大徳寺の中で営業を続けてくることができ、おかげさまで
全くの無名から知る人ぞ知るくらいまでにはなることができました。
特に名物のお茶やお菓子があるわけでもなく、人通りの多い場所でもないポツンとある店で15年続けることができたのはさまざまにご尽力いただいたお蔭と心から感謝しています。

2024年に個人事業から法人化し、本店所在地を現店舗のすぐ近くにある紫野雲林院町としました。
2025年2月から本店所在地での製造場所と販売店舗の工事が始まりました。難工事を経て2025年12月に工事が完了。

2026年1月に雲林院本店としてオープンすることができました。

大徳寺店は座敷や茶室でお茶を召し上がっていただく個室のカフェとしての機能と、販売、そして茶室を使った茶道体験などお茶の体験をすることができます。こちらはお茶を通して京都をしっかり楽しんでいたくのがコンセプト。

対して、雲林院本店は今まで手狭だったお茶の製造場所を確保し、昨今のお茶ブームと海外からの発注にも対応できるようにするため今までの10倍程度の広さでお茶を製造することができるようになりました。(今までが畳2枚程度の場所でしたので…)

大きな茶専用冷蔵庫があるため効率よく茶を製造することができます。

雲林院本店ではお茶の販売とテイクアウトのお茶、ソフトクリームを販売し、こちらはカジュアルにお茶を楽しいんでいただくスペースとなっております。

また、2階に茶室があり団体のお客様の茶道体験や、イベント、お茶のお稽古などにお使いいただくことができます。

2店舗開けるのは大変です。人手も要りますし。
現在、本店の方は週3日〜4日程度の営業にしております。
もう少し色々余裕が出てきたら自社主催のイベントなどを開催していく予定です。

火曜水曜の定休日以外はどちらかの店舗は営業するようにしておりますのでどうぞお立ち寄りください。

朝の水打ち

水打ち

開店前の朝の仕事は店先に水を打つことから始まります。

梅雨が明け、朝からうだるような暑さですが、
水を打つと少なし爽やかな風が起こります。

細かい埃などは水で洗い流すことができ、乾いた後に埃が舞い上がるのを防ぎます。

そして、店先を清めてお客様をお迎えする用意をするのです。

ご近所さんからは水を打つと涼しげやねぇとお声がかかります。

掃除、お清め、涼しげ、会話のきっかけ、一石ならぬ、一水四鳥の朝の水打ちです。

6年前の昨日

6年前の7月20日、

お向かいの大徳寺保育園に通うお子さんやお母様を対象としたお茶会をしていました。

当時の書き込みには、

子供たちにホルン

今日のお茶会で店に飾ってるホルンを子供たちに試してもらった。

最初は遠巻きに見ていたがすぐに食いついた!

こどもはすぐに吹き方を見よう見まねでマスターしてしまう。

「こんなに集中している息子を見たことがない」 とはお母さんのことば。

少年よ、君は4歳にしてもう見つけてしまったのか!?

 子供達はしっかりお茶を飲んでいたし、上手にホルンを吹いていたことを思い出し、とても懐かしく思います。

今その子供たちは10歳。

ずいぶん大きくなっていることでしょう。

また、こんなお茶会もしたいのものです。

令和元年 新茶会 ご報告

新茶会

今日は店の喫茶はお休みにして⚡️

新茶会と称し☝️

皐盧庵茶舗に今年茶摘みに来ていただいた皆さま、

かつて茶摘みに来てくださった方々をお招きして茶会を開催しました✨

お茶は今年摘んでいただいた濃茶 新茶「壹福」を、

江戸千家お家元考案の和韻点て(わいんだて)で、

一碗ずつお出しし🌱

続いて新茶「胡蝶」を薄茶でお出ししました🍀

皆様のお蔭で大変和やかで楽しい会にしていただきました☀️

また来年もよろしくおねがいいたします🙏

無農薬の抹茶について その2

無農薬の抹茶ができるまで

現在、無農薬として栽培している畑は3つ。
そのうち一番期間の長いものが抹茶になる碾茶(てんちゃ)の畑です。

その畑を借り受けたのが2011年。
翌年の2012年は普通に摘み取りをしました。そしてその年から無農薬の畑にチャレンジすることにして一度株元までお茶の木を切り落とし、再生を試みたのです。

そこからはなかなか思うようにはいきませんでした。

枝や葉を刈り落とされ、おまけに無農薬にして虫に食われてしまうのですからうまく成長してくれません。

2年後にようやくそれなりの形になってきました。

2014年6月1日の無農薬栽培の畑の写真

ただ、肥料をたくさんやりたくても木に吸い上げる力がなく、少しの肥料も草にとられるばかりですぐに茶畑が草原になってしまう有様でした。

続く

無農薬の抹茶について その1

これから何回かに分けて無農薬で抹茶を生産するということについて書きたいと思います。

今回はよくある疑問について。あくまでこうろあん目線ですが。

1.無農薬の抹茶を作ることは難しい?
2.収量が減る?
3.無農薬の抹茶は美味しくない?

Q1.無農薬の抹茶を作ることは難しい?
栽培自体は難しくはありません。手間がかかるというだけです。
ただ、虫や病気が大発生した時にお茶の木が枯れる、1番茶が採れないというリスクはあります。

Q2.収量が減る?
無農薬にして5年ほどは通常の茶園の半分くらいに収量が落ちました。
6年を過ぎてからは8割程度まで回復し、今では多い年では120%くらいになる年もあります。

Q3.無農薬の抹茶は美味しくない?
うちの無農薬の茶園は通常の茶園よりもしっかりと肥培管理をしています。
菜種油かす、魚、肉など有機肥料のみを使ってうま味のあるお茶を作っています。
ずばり、美味しい無農薬の抹茶を作ることも可能です!


無農薬抹茶の畑

毎日釜をかける

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皐盧庵ではこの時期、店を入ったすぐのところにある四畳半の茶室には毎日炉に炭をおこして釜をかけています。
お店がそんなに混むことはないので、かけた釜のお湯を全く使わない日もあります。

けれど、今日くらいは釜をかけなくていいかと思ってサボっている日に限って火を入れなかったことを後悔することになるのです。

それにいつ来ていただいて良いように美味しいお茶をすぐにお出しできる用意をしておくことでお越しになられた時の喜びも一入というものです。

釜に火を入れることで部屋をほんのりあたためることも、釜の湯気で乾燥しがちな部屋を潤すこともできます。

今では炭を使うことができない茶室も増えているのでできる限り毎日炭で沸かしてた釜のお湯でお客様をお迎えしたいとおもいます。

京都ウインターレストランスペシャル2017

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この度、ご縁をえて京都ウインターレストランスペシャルに参加させていただけることになりました。
名だたる名店が名を連ねる中私どものような小さな店は肩をお貸しいただく形となりますが、ありがたいことでございます。
2月1日より28日まで2月いっぱい開催しております。

皐盧庵茶舗は特別なメニューとして注文をいただいてから炭火で焼いたお餅を入れたおぜんざいをご用意しました。
お抹茶はこの時期の「薄明の白」にしました。

価格は1500円(税込)席の確保とご注文をいただいてからぜんざいも作りますのでご予約いただくことをお勧めいたします。

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炉開きと茶壺口切り

ずいぶんと久しぶりの投稿となってしまいました。

さて、皐盧庵茶舗は10月31日を境に5年目に入る事ができました。
それもこれもすべて支えていただいた皆様のお蔭と感謝申し上げます。

さて、旧暦の10月、は亥月といいます。今の暦では11月です。

亥月の亥の日に茶室の炉を開き、火を入れます。これが炉開き。
炉開き

イノシシは子だくさん、そして火を消すので火事が起きませんようにとの願いが込められています。
そして、炉開きで出てくるのが亥の子餅。徹底してイノシシ押しです。

この炉開きに合わせてお茶壺の口を切り新茶を味わって今年も良いお茶ができたことを祝うのが口切です。

茶壺の入った桐箱の蓋の裏に茶入日記というものを貼り付けます。
口切

茶壺の中には紙の袋に入った濃茶とその周りを薄茶の葉で埋め尽くします。
封印された茶壺の蓋を開け、お茶の葉を皆で見てまた今年も新茶が飲めることを喜ぶのです。
大切な人や仲間と季節の移ろいを楽しみ、再び集まれたことを喜ぶ。
お茶はそんなことのためにあるのかもしれません。