炉開きと茶壺口切り

ずいぶんと久しぶりの投稿となってしまいました。

さて、皐盧庵茶舗は10月31日を境に5年目に入る事ができました。
それもこれもすべて支えていただいた皆様のお蔭と感謝申し上げます。

さて、旧暦の10月、は亥月といいます。今の暦では11月です。

亥月の亥の日に茶室の炉を開き、火を入れます。これが炉開き。
炉開き

イノシシは子だくさん、そして火を消すので火事が起きませんようにとの願いが込められています。
そして、炉開きで出てくるのが亥の子餅。徹底してイノシシ押しです。

この炉開きに合わせてお茶壺の口を切り新茶を味わって今年も良いお茶ができたことを祝うのが口切です。

茶壺の入った桐箱の蓋の裏に茶入日記というものを貼り付けます。
口切

茶壺の中には紙の袋に入った濃茶とその周りを薄茶の葉で埋め尽くします。
封印された茶壺の蓋を開け、お茶の葉を皆で見てまた今年も新茶が飲めることを喜ぶのです。
大切な人や仲間と季節の移ろいを楽しみ、再び集まれたことを喜ぶ。
お茶はそんなことのためにあるのかもしれません。

シーズン到来!

3月に入り、いよいよ暖かくなってきました。

ここからは天気のことがとっても気になります。
気温はどうか、雨降りは(日照時間含む)、霜が降りないかなどなど。

暖かくなると店としては人通りも増えお越しになるお客様も増えるのでとってもありがたい。
しかし、反面、またこのシーズンが来てしまった。という思いもあります。
なぜなら、畑が忙しくなるからです。
茶の最盛期ともなると朝は早いし、動いたら暑いし、体のあちゃこちゃ痛いし、たいへんです。
にわか茶農家の私ですらそうなのですから、たくさん畑を持っている茶農家さんは本当にたいへんです。

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今の時期何をしているかというと肥料をまいています。
仕事としてはかなり遅い。
ほんとはもっと早くしたかったのですが、定休日の火曜、水曜がなぜか天気がよくないので。
使っているのは菜種油粕、にしんの粉(魚粉)。
これら有機肥料は緩行性といってゆっくりお茶に効いてくるので早めにあげておく必要があります。

それにしても。
あ〜、紫野の原料を茶冷蔵庫に取りに行って抹茶挽かないと。
確定申告の書類も書かないと。
嵐電茶会の用意もしないと。
仕事は山積みである。

ねこでいい。手を貸して!
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らんでん茶会開催!

Facebookではすでにご案内をしましたが、
念願の茶会が実現することになりました。

四条大宮から嵐山まで走る通称「嵐電」
(正式には京福電気鉄道株式会社といいます)、
これを一両貸し切って電車の中でお茶会をしようという魂胆です。

名づけて『嵐電茶会』

嵐電茶会 バナー

電車のなかで抹茶を飲むだけではつまらないので、電車の車内を茶室に見立ててお点前をすることにしました。

畳を敷くのはお点前をする車両前方に1枚だけです。
★お客様は座席に座っていただきます。
★着物だと特典いっぱいですが洋服でもOK!
★作法を知らなくても大丈夫! 持ち物もなし!

往路は四条大宮から嵐電嵐山。
片道20分の道のりです。

20分ではお点前は終わらないのでしばらく嵐山駅に停車してお抹茶と和菓子を楽しんでいただき、出発の時間までの空いた時間は嵐山駅をほんのちょっと散策していただこうと思っています。
ちなみに着物を着た方は嵐電嵐山駅構内の足湯が無料だそうです。
嵐山の停車時間は約1時間です。

帰り(嵐電嵐山から四条大宮)は電車内でホルンアンサンブルを聴いて頂きます。
グループ名は、
Horn Ensemble An Corº(ホルンアンサンブル アンコール)
ホルンアンサンブルってあまりお目にかからないかもしれませんね。
フレンチホルン4本で演奏します。
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こんな感じです。

お茶とお菓子を手に音楽を聴きながら電車が走るというわけです。

およそ2時間のお茶会となります。

ちなみにこの日は「京都伝統産業の日」でお着物をお召しの方には地下鉄、市バスが無料になるなどさまざまな特典があります。(詳しくは京都伝統産業の日ホームページ)

京都の春の特別な一日を体験してみませんか?

嵐電茶会 お問い合わせ、ご予約
こうろあん茶舗 電 話 075−494−0677
        メール info@kouroan.com

抹茶とは、、

抹茶臼

抹茶とは、碾茶を石臼で挽いたもの。

碾茶とは、茶園に覆いをして20日以上日光を遮って育てて摘んだ一番茶。

これも確かな定義というわけではないようです。

石臼の代わりに粉砕機を使って粉にしたものも抹茶って言いますし、碾茶にも2番茶があり、秋に摘んだものを秋碾といってこれを粉砕したものですら抹茶となる可能性があります。

さらに覆いをしていない煎茶の1番茶を粉砕したものを抹茶と言うようになるかもしれません。

世の中がどのように変わり、求めらるものが変わったとしても残したいものがあります。

それは「名前」ではなく「昔からある本物」ということです。

「抹茶とはなんですか」と尋ねた時には、

「緑が鮮やかでなんともいえない香りがして飲んで美味しいもの」と答えてもらえるように。

まだまだお茶に関して未熟な私が言うのもおこがましいことではありますが、

未来の人たちにちゃんとしたものを残してあげたいと思うのです。

お茶の淹れ方(第2回 水とお湯)

お湯を冷まして淹れる。

これはお茶を楽しまれる方ならよくご存知のことでしょう。

では、一体何度で淹れるのか?
だいたいどうやって計るのか。
お水は水道水がよいのか、ミネラルウォーターがよいのか。

などなど。

疑問は尽きないところでしょう。

正直なところ絶対的な答えはありません。
最後の逃げは「お好みで」ということになります。

しかしそれでは話が終わってしまいますのでうちではこうしているという例として書かせていただきます。

1 鉄瓶最強!

お湯を沸かすのに鉄瓶を使うことでこれほどお湯を美味しくなるのかと驚きます。
鉄瓶がなければポットのお湯でも構いません。
鉄瓶についての詳しい話はまた後日。

2 水道水でよい

水を買ってきてペットボトル入りの水をいくつも試してみましたが水道水より美味しいとは感じませんでした。
蛇口から出てくる水は空気がたくさん含まれて新鮮なのでこちらの方が汲んでから長い時間が経った水より良いような気がします。
ただし、しっかり沸かしましょう。
石灰分やマグネシウムなどが多い硬水では少々お茶の味や色が出にくい傾向にあります。
最近では浄水器をつけているところも多いと思いますのでうまく利用すればよいでしょう。

3 冷ましたければ水を差す。

お茶を淹れるのにお湯を冷ます時間がもったいないという方がおられますが沸騰したお湯に少し水を差せばお湯の温度を簡単に下げることができます。
各種お茶に適したお湯の温度は後日。

つまり、お湯に関してはいつものようで構わないということです。

飲みなれた水が一番。

鉄瓶とお茶

京都で濃茶が飲めるところ

昨日お越しいただいたお客様は濃茶を飲みたいとお越しいただきました。

きっとうちの店にたどり着くまでに随分と時間がかかったことでしょう。

確かに「濃茶 京都」と検索しても飲める店がそんなに出てくるわけではないようです。

もちろん、うちの店などなかなか出てきません。

ところで濃茶とはどのようなものかと言いますと、
普通のお抹茶の倍の量のお茶と少量のお湯で練ったものです。
濃茶
これを飲みます。

茶道の世界では一つの茶碗を回し飲みするのはこのお茶のことです。

濃茶は高級なお茶を使います。
濃茶は苦味も少なく、香りも色もよくないといけないからです。

皐盧庵では通常2種類の濃茶を飲むことができます。
季節によっては他に2種類合計4種類の濃茶を召し上がっていただくことが可能です。

皐盧庵茶舗のメニュー

昨日のお客様は初めて飲んだ濃茶が薄茶より美味しかったと言ってくださいました。
たいへん光栄なことです。

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プレゼントがもらえるキャンペーン!

こうろあん茶舗はとても静かなところにあります。

静かなところは歩く人も少ないということにもなります。

静かでゆっくりしていただけるという点においては良いのですが、人が少ないというのは結構な弱点です。

そこで!

店を知っていただくことが重要とのご指摘もいただき、
Facebookとトリップアドバイザーにいいね!や口コミをしていただいた方に心ばかりのプレゼントをするキャンペーンを始めました。

Facebookの皐盧庵茶舗(こうろあんちゃほ)のページ

いいね!をしていただいた方100円OFF

トリップアドバイザーの皐盧庵茶舗のページ

口コミをしていただいた方に無農薬ほうじ茶50gを進呈

いずれも1回限りで手渡し、店頭での割引が基本となります。
遠方の場合はご相談させてください。

すでにたくさんのいいね!を頂き、応援していただいて本当に感謝しております。
これからもよろしくお願いいたします。

campaign

皐盧庵の日常

朝の日課は4畳半の茶室に炭で火を入れ鉄瓶でお湯を沸かしお茶の用意をすることから始まります。

炉は暖房の、火にかけた鉄瓶は加湿器の役割も果たしていますのでお客様がお越しになった時には暖かく過ごしていただけるようにします。

近年お茶は健康に良いなどと言われるようになりました。

私が思うお茶の効果の一番は世の中の喧騒から離れリセットできるということではないでしょうか。

茶室に入り、静かにお茶をいただくことで一瞬でも忙しさや煩わしさを忘れることができるのです。

いつでもお迎えできるようにお客様が来ても来なくても毎日炭を熾し、お湯を沸かして茶室にお茶の用意をしています。

作法を知らなくてもお一人でもかまいません。

どうぞふらっとお立ち寄りください。

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茶碗が!

割ってしましました。

皐盧庵茶舗オリジナル鳥獣戯画抹茶碗。

開店の時に作っていただいたお気に入りの初号機だったのに…

割ったときは忙しかったのでさっと片付けましたが、
今頃になってじわじわと寂寥感が。

このまま捨てるにはもったいないというか忍びない。

こうなったら継ぐしかない!
漆と金で金継ぎをすることにしてこれから金継ぎを勉強します。

茶碗が!
茶碗が!

お茶の淹れ方(第1回 お茶の保存)

お茶の淹れ方が難しい、うまく淹れられない。

こんなお話をよく耳にします。

正直なところ、毎回同じように美味しくお茶を淹れるということはお茶を生業にしている私でも難しいです。

お茶を淹れるというのは料理や習い事と同じで慣れ、学習、習得が必要です。

一つの例外はいい材料(お茶の葉)を手にいれることです。
これなら熱湯で淹れても美味しいはずです。

美味しいお茶を楽しんでいただくためにまずはお茶の保存についてお話ししましょう。

さてお茶は乾物ですので湿気を嫌います。
買ってきたときは密封され窒素や脱酸素材などが入っていますが開封すると空気中の湿気を吸います。

湿気を吸うとお茶は質が落ちていきます。
まずは保存に気を使い、密封を心がけることが大事です。
最近のお茶はアルミパックに入っていることが多いので使ったら空気を抜いてシーラーで圧着するのが一番です。

そして冷蔵庫で保存します。冷蔵庫は食品の香りの宝庫です。
お茶はその食品の香りを吸い込んでしまいますので、ジップロックのようなものに入れてしっかり封をするのがいいでしょう。
もちろん茶缶でもよいのですが、最近の茶缶はかしめているだけなのですき間から匂いや湿気を吸うかもしれませんので注意が必要です。

では冷凍庫は?
未開封であれば冷凍庫もよいでしょう。ただし、開封するときは常温に戻してからにしましょう。
冷凍庫もにおいがないわけではないので念のためジップロックに入れるのがよいでしょう。

まとめ
温度管理が大事(冷蔵庫保存が基本)
湿気は大敵 ジップロックまたはシーラー
におい移りに注意

最後に。
開封したら早めに飲みましょう。

京都 大徳寺 宇治茶専門店 こうろあん茶舗