お茶の淹れ方(第1回 お茶の保存)


お茶の淹れ方が難しい、うまく淹れられない。

こんなお話をよく耳にします。

正直なところ、毎回同じように美味しくお茶を淹れるということはお茶を生業にしている私でも難しいです。

お茶を淹れるというのは料理や習い事と同じで慣れ、学習、習得が必要です。

一つの例外はいい材料(お茶の葉)を手にいれることです。
これなら熱湯で淹れても美味しいはずです。

美味しいお茶を楽しんでいただくためにまずはお茶の保存についてお話ししましょう。

さてお茶は乾物ですので湿気を嫌います。
買ってきたときは密封され窒素や脱酸素材などが入っていますが開封すると空気中の湿気を吸います。

湿気を吸うとお茶は質が落ちていきます。
まずは保存に気を使い、密封を心がけることが大事です。
最近のお茶はアルミパックに入っていることが多いので使ったら空気を抜いてシーラーで圧着するのが一番です。

そして冷蔵庫で保存します。冷蔵庫は食品の香りの宝庫です。
お茶はその食品の香りを吸い込んでしまいますので、ジップロックのようなものに入れてしっかり封をするのがいいでしょう。
もちろん茶缶でもよいのですが、最近の茶缶はかしめているだけなのですき間から匂いや湿気を吸うかもしれませんので注意が必要です。

では冷凍庫は?
未開封であれば冷凍庫もよいでしょう。ただし、開封するときは常温に戻してからにしましょう。
冷凍庫もにおいがないわけではないので念のためジップロックに入れるのがよいでしょう。

まとめ
温度管理が大事(冷蔵庫保存が基本)
湿気は大敵 ジップロックまたはシーラー
におい移りに注意

最後に。
開封したら早めに飲みましょう。